長崎県波佐見町は、長崎県のほぼ中央に位置し、
佐賀県の有田町、武雄市、嬉野市と境を接する山あいの静かな町です。

波佐見焼の歴史は古く、初めて窯が築かれたのは1599年だと言われています。アイユーでは、古くから庶民の為の食器として愛された波佐見の陶磁器を、新しいかたちで皆様の食卓にお届けします。

皿山郷には古くから伝わる皿山人形浄瑠璃があります。

今から250年ほど前、享保の大飢饉(1732)で郷民が飢えに苦しんだ折、西彼杵半島や五島・平戸へ興行して食料を得て飢えを救ったのが起源とされ、今日までその伝統は受け継がれ、例年8月21日には、皿山大神宮の夏越まつりにおいて奉納公演が行われています。

また、当時稗木場皿山と呼ばれたこの地域には辺後ノ谷や高尾、皿山本登窯など5基の登窯跡があり、江戸時代、大量の磁器生産を行なっていました。天保年間(1830〜1844)のはじめごろ、西日本一帯を襲った大飢饉では、庄屋の福田安兵衛が私財を投げ打って皿山の窯を守り続けました。